父の失業をきっかけにバラバラになっていた家族が、恋人の松田優作の登場により、以前のような明るさと幸せを取り戻していく。コミカルさを交え、丁寧に描かれた向田作品独特の家族ドラマ。結婚適齢期も近づくさえないOL・直子（桃井かおり）は、やっと結婚相手らしき男性・風見（松田優作）と出会う。ひょんな事から彼を自宅へと招くことになるが、直子の表情はどこか浮かない。父の失業をきっかけに暗く落ち込んでいた直子の家族。一家の心はバラバラになっていた。だが、風見が週に一度、直子の家に食事に来るようになり、彼女の家族に変化が起こり始める。その過程が面白おかしく描かれる。【以上、チャンネル銀河広報資料より引用】松田優作はホームドラマへのとまどいもあったようで気の乗らない芝居ぶりに桃井かおりが激怒したという。桃井かおりは後年語っている。「私はあの時期は完全なテレビ女優で、テレビはテレビなりの面白さを見つけていたので、本当に舐めるんじゃないと思って」（松田美智子著「越境者松田優作」より引用）。一部資料では、音楽・宇崎竜童、脚本・久世光彦、制作・ANBと記載されているが誤り。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成、データ協力：デイリーザキヤマ）】