ミヤコ蝶々が男装で主演し、こまっしゃくれた小坊主役で白木みのるがレギュラー出演して人気者になった。このキャラクターが『てなもんや三度笠』にも生かされるのだが、番組そのものはトチリの多いコメディだった。立ち回りになるとカット割りの間違いが必ずあって、わざわざ刀を床の上につきさしてゆらしているフロアディレクターを映してくれたりする。キュー待ちなどは常のこと、私はそれを見ながら、あんなことはやるまいとスタッフと誓い合ったものだ。それでも、この番組は１年続いた。【以上、文：澤田隆治氏（澤田隆治著「戦後メディアと笑芸」（2015/05/22、メディアクラフト牡牛座刊）より引用】関東ではフジテレビにて放送された。フジテレビにおける枠の変遷は以下のとおり。1959/02/21（試験放送、土曜21:15～21:45）→1959/03/07～1959/07/11（土曜21:15～21:45）→1959/07/14～1959/09/29（火曜19:30～20:00、1959/07/28はプロ野球オールスター戦中継のため休止となり1959/08/02、日曜20:00～20:30に代替放送された）→1959/10/06～（火曜20:00～20:30）→1959/11/01～11/15（日曜18:15～18:45）に放送された。提供：小野薬品。【参考文献：「関西テレビ放送10年史」（1968/12/01関西テレビ放送発行）】