16世紀は西洋、とくにスペイン、ポルトガルが外に向かって新天地を求めようとした時代。この西洋のエネルギーが当時、戦国時代を迎えていた日本にも広がった。その影響を受けた代表的な戦国大名である大友宗麟は国を富ます手段として貿易と結びついたキリスト教を奨励した。が、やがて、彼にとって単なる手段の一つであったはずのキリスト教が目的となっていった…。遠藤周作が初めて書き下ろしたテレビ・シナリオをドキュメンタリー・ドラマ化した作品。【以上、「週刊テレビ番組」より引用】「混乱の戦国期、家を滅亡させてもなお、平和な理想郷〝ムシカ〟を実現させようと夢を追い続けたキリシタン大名大友宗麟（高橋幸治）の半生を描く、遠藤周作の書き下ろしによるドキュメンタリー・ドラマ。二日連続。天文20年、大友家21代目当主義鎮（のちに宗麟）は、イエズス会の宣教師ザビエルを城下に招いた。このことに、重臣の一人、禅正（松村彦次郎）は強く反対した。一方、親賢（田村高廣）は義鎮の信頼をあつめ、藩の実権を握りはじめた。義鎮は次第にキリシタンに理解を深め、自らもその中に入って行く。【この項、毎日新聞1978/10/16付より引用】」