56歳になる小学校教師・雪江（乙羽信子）は、女手一つで４人の子どもを育ててきた。12月のある日、、雪江は校長から「お子さんも一人立ちしたことだし」と退職を勧告される。友人の時枝（中北千枝子）は「恩給もつくことだし気楽に暮らせばいい」といってくれた。が、雪江は年齢を思い知らされて暗い気持ちになる。すでに独立して一家を構えている長男の新治（河原崎長一郎）は、呉服店を持ちたい、と雪江の退職金を当てにしていた。雪江は家を売った金と退職金で、新治の願いをかなえてやろうと決心する。が、新治の妻・加奈子（伊藤めぐみ）は、雪江と住むことをいやがった。提供・ライオン油脂、ライオン歯磨。