戦場ジャーナリストとして活躍する橋田信介（柳葉敏郎）は、妻の幸子（財前直見）と息子の大介（小栗旬）を日本に残し海外で取材の日々を送っていた。そんなある日、幸子に一本の電話が入る。信介が一緒に行動していた甥の功太郎（袴田吉彦）とともにイラクで襲撃され死亡したという知らせだ。いつかはこの時が来ると覚悟はできていた幸子だが、どうしても理解できないことがある。信介は、イラクとの架け橋になるため戦禍で失明寸前の傷を負った少年・モハマド（蛯名レオン）を、日本で治療させようと励んでいたからだ。何故イラク人が友好的な日本人に銃口を向けたのか。信介が反米武装グループに狙われる理由がわからなかった。一方、信介の死を受け、涙ひとつ見せない幸子にマスコミはさまざまな質問を投げかけてくる。別居に端を発する夫婦の不仲説、危険をわかっていながらイラクに乗り込んだ信介の「自己責任問題」など幸子は毅然と対応するしかない。クウェートに飛び、変わり果てた姿の信介と再会する幸子。一緒に暮らした思い出が詰まっているバンコクに遺体を移し、荼毘に付す。その時、幸子は信介の遺志を継ぎ、行方不明になっていたモハマドを探し日本で手術を成功させると心に誓った。【以上、TBS広報資料より引用】車輌・阪急カーゴサービス。撮影協力・東京電機大学、聖隷佐倉市民病院、Hilton Narita、株式会社やすらぎ、新橋商事。映像協力・ロイター・ITNアーカイブ、NHK、共同通信社。美術協力・VICTORINOX、メガネドラッグ、Nikon、MIWA、アールブリアン。