肩を壊し社会人野球の選手を断念した潮貞志（長嶋一茂）は、妻・佐和(星野有香)の勧めで検事を目指した。だが、司法修習を終えた任命式当日、佐和は８歳になる愛娘・千寿(志田未来)を残しこの世を去ってしまう。仕事と子育ての両立が出来ない貞志は、千寿を山形で果樹園をしている姉夫婦に託し仕事に専念していた。一年半後仙台地検に赴任する事になった貞志は、赴任早々気になっていた事件の調べを始めるため、強制わいせつで送検された田沼洋介（宝井誠明）を呼んだ。彼には、電車の中で吉川麻衣（小林綾子）に痴漢行為をしたという容疑がかかっていた。犯行を否認する田沼の言い訳があまりにも突飛だったことと、その件で警察が調べた形跡がないということで仙台署に調べ直しを要請、そして貞志の立会事務官を務める大塚民子（阿知波悟美）と共に独自に調査を開始した。すると、田沼の供述が本当だったことと麻衣が最近仙台線で起きた二件の痴漢事件の被害者だったことが判明、また二件とも加害者が麻衣に金をゆすられ示談金を払ったと証言した。貞志は田沼の無実を信じ、また麻衣に対して詐欺・恐喝も視野に入れ調べると通告し田沼を釈放した。その夜、殺人の現行犯で麻衣が逮捕された。被害者は田沼洋介。麻衣は貞志が信じてくれないから自分の手で裁いたとつかみかかったが、翌日何者かの密告によりこの事件が貞志の判断ミスによるものとして報道陣が騒ぎ出した。マスコミを押さえられるのはせいぜい三日。次席検事・寺岡（夏八木勲）から三日以内に真実を見つけ出せと言われ、貞志は民子と共に再び調査を始めた。【以上、TBS広報資料より引用】