猪瀬直樹のロングセラー「昭和１６年夏の敗戦」を原案に創作を加えたドラマと、総力戦研究所の史実を伝えるドキュメンタリーを２夜連続で放送。日米開戦前夜の１９４１年夏、首相直属の総力戦研究所で日本とアメリカが戦った場合のあらゆる可能性がシミュレートされた。官僚・軍人・民間から選抜された若きエリートたちが導き出した結論は日本の“圧倒的な敗北”だった―。戦後８０年の夏に送るこん身のＮＨＫスペシャル。【以上、NHK番組広報資料より引用】本作については、劇中で所長がシミュレーション結果に圧力をかけるという史実と異なる脚色が行われているとして遺族から抗議があり、NHK側はドラマ冒頭に「総力戦研究所の所長および関係者はフィクションとして描かれています」などのおことわりを流したほか、実在した人物とは異なる役名としたほか、ドラマ直後に放送したドキュメンタリー部分において「実際の所長はメンバーが自由に議論する環境を整え、人望厚いリーダーでした」とナレーションで説明を加える等の対応を行ったが視聴者からはこの脚色自体が作品全体として必ずしも必要なものだとは考えられないといった指摘が寄せられた。またこれとは別に本作の制作過程ではトラブルも起きている。2025/04/02、19:40ごろ、京都府京丹波町の本作のロケーション現場において、戦場シーンの撮影準備に音と煙を出すための火薬を使った装置が撮影前に誤って作動し周辺にいたアクション専門の出演者５人が、耳鳴りなどの症状を訴え病院で診察を受けてうち1人が左耳の鼓膜の一部を損傷するけがをしたという。スタッフ・キャストは後編にまとめて表示された。【その他のクレジット表示】取材協力：市川　　新。資料提供：三浦　直人、萩谷　茂行、坂口　太郎、太田　米男、米国立公文書館、Hoover Instisution Library & Archives,Stanford University。撮影協力：龍谷大学、神戸大学、武庫川女子大学、大阪樟蔭女子大学、京丹波ロケーションオフィス、独立行政法人 造幣局、大阪フィルム・カウンシル、京都市メディア支援センター、京都府、神戸フィルムオフィス、滋賀ロケーションオフィス、京都大学。「秘録 シュミレーション」：（資料提供：猪瀬　直樹、戸高　一成（防衛研究所戦史研究センター）、朝日新聞社、米国立公文書館）（取材協力：防衛省、東京大空襲・戦災資料センター）。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】