小豆相場にすべてを賭ける相場師を主人公にした同名小説のドラマ化。一攫千金か無一文か、綱渡りする相場師の生きざまを大辻伺郎が熱演。共演は、NHKアナウンサーから女優に転じた野際陽子【以上、「テレビ40年 IN TVガイド」(東京ニュース通信社刊)より引用】。元NHKアナウンサーで、退職後「女性専科」(TBS)を司会していた野際陽子が『悲の器』に続いて出演した作品で、このドラマの井戸美子役で注目され、小川真由美と並ぶ悪女スターの双璧として評判となった。株の世界をドラマ化したピカレスク・ドラマ。大辻伺郎はもくせい号墜落で亡くなった漫談家・大辻司郎の息子で本作が出世作となった。「赤いダイヤ」とは小豆相場のこと。