ある休日、郷子（南田洋子）は、夫（渡辺文雄）との外出を楽しみにしていた。しかし、その当日に来客があり、夫はそのお客さんたちと麻雀を始めてしまった。その姿を見て、結婚前は知的だった夫が、俗物のようになってしまったのを感じて、郷子は惨めさに泣きだしてしまう。失意の郷子は、やむなく昼食の材料を買いに出た。その時、同じアパートの一階上に住む青年（岸田森）に声をかけられ、ついフラフラと青年の部屋へと入ってしまう。青年は、慰めるように話しかけるが、突然襲いかかり郷子は唇を奪われてしまう。甘い逆上をする郷子だったが、その時部屋の隅に、夫が愛読しているのと同じ、低俗な週刊誌を発見して、うんざりしてしまう…。「星形」とは、主人公たちが住む、同じような星形のアパートの群のことを指す。【以上、武井崇著「岸田森 夭折の天才俳優・全記録」（2017/05/01洋泉社刊）より引用】【役名（演技者）】木下郷子（南田洋子）、木下孝雄（渡辺文雄）、繁（明石良）、岩山（下川辰平）、北条（藤田二三夫）、谷口青年（岸田森）。【参考資料：書籍「岸田森 夭折の天才俳優・全記録」（武井崇著、2017/05/01洋泉社刊）、webサイト「脚本データベース」（2023/09/18参照、http://db.nkac.or.jp/top.htm）】