幕末の江戸。大川端に建つ旅籠「かわせみ」の女主人・るい（真野響子）は、恋仲だった神林東吾（小野寺昭）と晴れて結ばれ夫婦となった。やがて一人娘の千春（前田希美）にも恵まれ、昔からの使用人であるお吉（結城美栄子）や嘉助（笹野高史）たちとともに、満ち足りた暮らしを送っていた。しかし、維新の荒波はるいにも襲いかかり、夫・東吾は戊辰戦争へ出兵。海難事故に遭い、行方不明となってしまう。時は流れて明治。以前と変わらぬ佇まいのかわせみでは、るいが東吾の帰りを待ち続ける日々を送っていた。ある雨の晩のこと。イギリス帰りの医師・神林麻太郎（渡辺大）と親友の畝源太郎（松田悟志）が深傷を負った浪人風の若者・小林嶋次郎（三浦貴大）をかわせみに担ぎ込んでくる。るいと千春の献身的な看病により嶋次郎は一命を取り留めるが、次第にかわせみの周辺に不審な男たちが現れ、不穏な空気が漂いはじめる。やがて、嶋次郎は６年前に殺された父の仇を討とうとして返り討ちにあったという経緯を語り出す。実は６年前のその事件を同心として追っていたのは、源太郎の父であり東吾の盟友・畝源三郎（山口崇）だった。しかし、源三郎は探索の最中に刺客に襲われ非業の死を遂げていた。源三郎の死の謎を追う源太郎と麻太郎、そして父の仇を狙う嶋次郎の動きは、隠されていた事件の闇に向けて交錯しはじめる。一方、東吾の消息を聞き及んだるいの心は揺れはじめる。【以上、KBS京都広報資料より引用】【参考資料：webサイト「Artemis」内の「佐藤侑梨」プロフィール（2022/02/20参照、https://artemis-ch.com/actor1/sato_yuri）】