演出の北代博は「特撮を使ったり、ギミック（仕掛け）を工夫したりして、テレビの制作技術をなんとかマスターしようと勉強した。ロシアの映画人・クレショフが書いた翻訳書を読んだり、映画を手当たり次第に鑑賞したりして、映像の技法を積極的に学びとろうと試みた。特にオーソンウエルズの「市民ケーン」の構成・演出や「カサブランカ」のセリフや音楽の使い方は、あとあとまで参考になった。先輩の指導者がいるだけでもなく、マニュアルを教えてくれるテキストがあったわけでもなく、一つひとつ現場でぶつかった難問を解決するために模索するほかなかった。だが、こうしてＳＦのドラマ化に挑戦したことは、テレビの技術やテレビの機能を覚え、処理することにつながった。【この項、志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」（2003/03/30発行、日本放送出版協会刊）】」最終回放送後に北村小松、相島敏夫、的場徹による座談会あり。1956.10.25から20:30-21:15に移動。【以上、文：のよりん】提供：シルバー携帯ラジオ。【データ協力：のよりん】【参考文献：「放送」（雑誌、日本放送文化協会刊）1956年12月号、志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」（2003/03/30発行、日本放送出版協会刊）】