2016年度ギャラクシー賞奨励賞受賞作品。NHK編成局長特賞受賞作品。「今こそ伝えたい。歌に込めた平和の誓い。知られざる感動の実話を初のドキュメンタリードラマ化。東京オリンピックの年に国民的人気歌手、坂本九が歌って大ヒットした「幸せなら手をたたこう」。しかし、発売から長い間この曲の作者は不詳とされてきた。実は歌を作ったのは、25歳の大学院生。ボランティアとして滞在したフィリピンの農村で、一人の青年と出会ったことがきっかけだった。戦争の傷あとが残る中で「人々が赦し合うこと」への希望を込めて歌を作ったのだ。その知られざる物語をドラマとドキュメンタリーで描く。【この項、NHK広報資料より引用】」脚本の羽ノ浦和美は記している。「私はこのドラマをきっかけにますます戦争について関心が強くなりました。戦争体験者茶話会、戦友会などに参加し、元兵士の方々に取材をし、現在の日本を取り巻く状況にうちて意見交換をしています。中には「平和憲法を変えるべき」「核武装をすべき」という、平和教育で育った世代には極論と思える意見もあります。しかし、圧倒的な戦力差で敵と戦い、戦友を失い、国民を守ることができずに敗戦を迎えた惨憺たる実体験を持つ方が、戦後悩みに悩んで辿り着いた結論なので、一つの考え方として意義はあると思いました。今後も様々な意見を聞いて番組作りに活かしていくつもりです。【この項、文：羽ノ浦和美氏（「月刊「ドラマ」」（映人社刊）2018年12月号より引用）】」撮影協力：国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑、早稲田大学、早稲田奉仕園、神代植物公園、富士見町教会、カナダフィールドホッケー協会。資料提供：坂本九音楽事務所。参考資料：「キーフさん」木村恵子　著。写真提供：共同通信社。取材協力：草野　浩二、ジェイエム・アギーレ。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】