「放送人グランプリ2017」（放送人の会主催）グランプリ受賞（脚本家・池端俊策）対象作品。第71回文化庁芸術祭参加作品。「第二次大戦中のヨーロッパで、諜報の最前線を生きた夫婦がいた。小野寺百合子（薬師丸ひろ子）の夫は「諜報の神様」と言われた陸軍武官・小野寺信（香川照之）。百合子は、信が入手した極秘情報を暗号化し、日本へ送り続ける。だが、参謀本部らの返信は来ない。子供の命が狙われる不安と緊張の日々。夫婦の情報はついにいかされず、原爆が投下され、敗戦を迎える。戦争を止めようと懸命に生きた、知られざる夫婦の感動実話。【この項、NHK広報資料より引用】」資料提供：The Estate of Elsa Beskow、CHRONOS-MEDIA archive、ITNソース／FOX Movietone、フーバー協会、米国立公文書館。スウェーデン撮影協力：Habby Film。撮影協力：いばらきフィルムコミッション、フィルムサポート島田、昭和記念公園、東京国立博物館。【役名（演技者）】「●薬師丸ひろ子…小野寺百合子（35～75歳。1906年（明治39年）生まれ。ストックホルムで夫の諜報活動を手伝い、暗号電文の作成や解読を行なっていた。戦後は“ムーミン”シリーズなどの翻訳を行なう）、●香川照之…小野寺信（1897年（明治30年）生まれ。小野寺百合子の夫。陸軍参謀本部ロシア課に所属する情報士官で階級は大佐。ストックホルムの駐在武官になる）、●吉田鋼太郎…原島浩（駐ドイツ大使。日独伊三国同盟を推進した中心人物。ヒトラー信奉者）、●佐野史郎…久本正（1977年に開かれた出版社主催の座談会の出席者）、●イヴォ・ウッキヴィ…ペーター・イワノフ／Peter Ivanov（元々はポーランド軍No.1の情報将校。祖国がドイツに占領された後、スウェーデンに逃げこんだのを小野寺信が匿い武官室の事務員として雇っていた）、●加藤剛…佐佐木信綱（短歌結社“竹柏会”を主宰する歌人。小野寺百合子の恩師である国文学者）、●小林勝也…宇佐川太郎（1977年に開かれた出版社主催の座談会の司会者）、●山本龍二…小谷幸雄（1977年に開かれた出版社主催の座談会の出席者）、●菅田俊…岡山信之（1977年に開かれた出版社主催の座談会の出席者）、●三田村周三…松木誠次（1977年に開かれた出版社主催の座談会の出席者）、●小倉一郎…杉本一（1977年に開かれた出版社主催の座談会の出席者）、●金田明夫…西本大吾（1977年に開かれた出版社主催の座談会の出席者）、●千葉哲也…臼井茂樹（小野寺信の友人。陸軍大佐）、●利重剛…斎藤正躬〔マサミ〕（スウェーデン在住の新聞記者。武官室で小野寺信と一緒に食事をする男性）、●戸田昌宏…井上陽一（スウェーデン在住の商社マン。武官室で小野寺信と一緒に食事をする男性）、●佐藤直子…歌人（佐佐木信綱の門人。小野寺百合子の歌を代読する）、●大林佳奈子…〔ヨシコ〕（小野寺信の妹。世田谷在住。悠二以外の小野寺夫婦の子供たちを預かることになる）、●井上真聖…小野寺悠二（4歳～。小野寺家の次男）、●三木理紗子…小野寺和子（小野寺家の長女）、●土屋楓…小野寺誠一（小野寺家の長男）、●真家有里奈…小野寺慶子（小野寺家の次女）、●中藪昭成…小野寺悠二（1946年（昭和21年）以降）、●ベアント・オット／Berndt Otto…ベルリンのドイツ国防軍情報局の責任者、●ダーシャ・T／Dasha T…カーリン・チェスラー（小野寺信の秘書）、●マシュー・T・バーンズ／Matthew T. Burns…巣鴨プリズンで面接者の持ち物の検閲を行なっているMP、●新通英洋…小野寺夫妻が観賞するコンサートの指揮者、●佐々木洋平…小野寺夫妻が観賞するコンサートのテノール歌手。【この項、文：市村靖介】」