斎田塩子、28才。結婚生活４年目で離婚話が持ちあがり、札幌の母の元へ相談に出かける。母の稲子は、塩子が２才のとき、夫に女ができたのを嫉妬して、子供を夫にあずけて離婚、19才年下の一郎と結婚、雪という女の子をもらって、子供同様に育てている。塩子と稲子は22年ぶりの再会だった。だが塩子は、相談ごとにまじめにとりくんでくれない母親に冷たさを感じた─。まったく血のつながらない赤の他人が営んでいる家庭に、血はつながっているが、他人同様の塩子がとびこんだという設定で、血のつながりと個人の自由をテーマにぶつける。【以上、読売新聞1964/09/10付より引用】番組「30分劇場」に対し、第２回ギャラクシー賞芸能部門が贈られた。【役名（演技者）】米山稲子（細川ちか子）、その夫・一郎（増田順二）、雪（有田紀子）、斎田塩子（八木昌子）、運転手（中島元）。