夏場だけが忙しい山奥の温泉宿。そこには忙しい期間だけ働きにくる女中たちの生活がある。初（佐々木すみ江）とミキ（野川由美子）もその季節女中である。初はこの道ではベテランの中年女、ミキは新米のなまいきざかり。世代の違う二人はまるでイヌとサルのようにいがみあい、初はミキをミズテン女とののしり、ミキは初を更年期障害のヒステリーとどなり返すありさま。季節女中たちの単調な生活の中に、女の性のかなしさを描いていく。【以上、読売新聞1964/07/02付より引用】番組「30分劇場」に対し、第２回ギャラクシー賞芸能部門が贈られた。