合理化の波で、炭鉱離職者が増え、したがって地元の学校の教室から生徒の数は減る一方。それを見すてて結婚するのは、いかにも気がとがめる思いの女教師。そんなある日、父を落盤事故で失った生徒から「結婚しないで…」とせがまれ、うっかり「先生も女だから…」と言ったとたん、教え子は家出してしまった。北海道は札幌から３時間はなれた岩見沢から、さらに10キロ離れた朝日、美流渡（みると）に６日間のロケを行った。朝日小学校の４年生８人も参加、炭鉱夫２人も特別出演するなど協力。加藤嘉の夫人・中村雅子もスキーに来ていたが、この雰囲気に感激、ギャラなしで出演した。【以上、讀賣新聞1963/02/27付より引用】【役名（演技者）】中谷先生（真山知子）、その父（加藤嘉）、おば（菅原澄子）、雄平（西田隆昭）、その母（米谷麗子）。