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ドラマ 詳細データお江戸紳士録

作家の飯沢匡氏は放送当時、本作のことを語っている。「こういう娯楽番組を愚劣とか白痴とかいい捨てるのはいとやさしいが、昼休みの時間つぶしに気やすくみられる番組も必要なことは認めなくてはならない。けれど娯楽番組をスポンサーの小予算内で安直に作るにしても、何かそこに常に創意工夫と一歩前進が欲しい。惰性とやっつけは聴視者にそっぽを向かせよう。これは助さん権さんというカゴかき二人組の活躍する、いわゆる長屋物である。岡本綺堂の名作の主人公たちをすぐに連想させるが、展開する世界もそんなものである。この種のコメディーの魅力は出演者の組合せの面白さ、脚本の筋の飛躍性、会話のテンポの快適さにあろう。私は実作者であるから、現在の民放TVがどのくらいの予習時間を持っているか知っているが、その点、演技者たちは成績佳良である。時代物コメディーは意識的に時代錯誤をやって笑わせる手があるが、この作は案外にリアルである。そうなると士分のものが下人のつれあいを「奥方」といったり「殿が気に入る」と郎党がいったりするのは時代物らしくないことになる。ついでにいえば長屋の内部がおそろしく立派なのも変だが、この方が在りあわせのセットを使えるので予算がかからないことは私にはわかる。しかし、予算がなくても飛躍したアイディアとナンセンスの妙味は、工夫一つで発揮できよう。もっと陽気に徹底的にナンセンスで笑わせる場を作ることが望ましい。一体に、ナンセンスとかアイディアの飛躍の不足が現在の日本の娯楽番組の通弊である。作者はナンセンスに対してびくびくしている。アチャラカでもそれがスマートならもう芸術である。『アイ・ラブ・ルーシー』のナンセンスと野放図なアチャラカの痛快さを私たちは学ぶべきだと思う。【この項、文:飯沢匡氏(朝日新聞1959/07/20付「チャンネル・ゼロ」欄より引用)】」
キー局 KR 放送曜日 放送期間 1959/07/18~1959/08/22
放送時間 12:15-12:45 放送回数 6 回 連続/単発 連続
番組名 まげものコメディ
主な出演 リーガル天才・秀才リーガル天才曽我 天才)、リーガル秀才坂東 秀才))、島田 妙子島田多恵子島田 多江)、宮川 洋一
局系列 JNN

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