結核予防法も社会保険も適用できないという結核の新薬「1314」（別名エチオナミド）を手に入れるため「守銭奴」といわれながら金をかせぐ一人の女の悲惨な闘病生活を描く。結核療養所で医師をしている友人の塚田をたずねた岸本（仲谷昇）は、いまの耐性菌による結核をなおすには、新薬「1314」を用いるほかないことを聞かされる。患者のひとり、長沢京子（島崎雪子）が「守銭奴」と同病者たちに悪口をいわれながら金をためるのも、その薬を入手したい一心からだった。【役名（演技者）】弁護士・岡崎隆則（佐分利信）、弁護士・岸本昇（仲谷昇）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）、弁護士・井上圭子（河内桃子）、石原勇（小川治彦）、長沢京子（島崎雪子）、久保田（金子信雄）。