雅子はいままで自分が育った果樹園を離れて、東京へ出て行きたい衝動にかられた。雅子は自分の生活にばくぜんと反発し、感傷的に東京での生活にあこがれていた。父の泰介にとって雅子はまだ青いモモのようなものだ。だから、東京へ行きたいという雅子のセンチメンタルな申し出を許そうとはしなかった。前向きの生き方を求める娘たちのデリケートな心の動きを、広大な果樹園を背景に描く。200回を記念して、福島市郊外の果樹園、会津若松の静かな町にロケした作品。【以上、読売新聞1963/07/29付より引用】【役名（演技者）】篠山泰介（森雅之）、妻・房江（桜むつ子）、娘・雅子（柳下悠紀子）、本間瀬子（堀川真知子）、令子（設楽香乃）。