かつて東宝で映画化されたことのある、松山善三作の『二人の息子』のテレビ・ドラマ化。赤木謙介（菅原謙二）は一流海運会社の係長で、両親の反対をおしきって結婚した妻の葉子とは幸福な日々を送っていた。それに反し彼の家族は、裁判所勤めの父・信三郎、弟の正二、妹の紀子が働きながら生計をたてていた。やがて信三郎が失職し、健介は家を援助しなければならなかったが葉子との生活、さらには出世を考える彼はそれを拒否し、ために弟の正二に負担がかかることとなった。肉親への愛情ときびしい生活とのギャップに苦しみ、愛情の相克に悩む兄と弟の姿を描いた異色のホームドラマ。【以上、読売新聞1962/06/05付より引用】【役名（演技者）】赤木健介（菅原謙二）、妻・葉子（鳳八千代）、弟・正二（早川保）、妹・紀子（矢代京子）、寺岡勇（宮部昭夫）、阿部部長（永井達郎）、赤木信三郎（小林十九二）。