大正10年ごろの大阪と草深い山陰の湯治場を舞台に純真な娘に対するやくざのいちずな愛情を描いた。天神祭の夜、傷害事件を引っかぶって大阪おかまいの旅に出たやくざの伊蔵（実川延若）は、山陰の温泉場を転々としたが、ある湯治場で旧家の老人・板倉（瀬良明）と知り合い、老人の家で家族同様の扱いをうけた。そしていつしか老人の孫娘・雪枝（長谷百合）にほのかな愛情をおぼえるようになったのだった。【以上、読売新聞1963/07/22付より引用】【役名（演技者）】岸川伊蔵（実川延若）、板倉雪枝（長谷百合）、銀次（北上弥太朗）、板倉儀兵衛（瀬良明）、吉田刑事（高桐真）、金田組の親分（谷口完）、ばあや（広野みどり）、おみち（双葉弘子）、常吉（日高久）。