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ドラマ 詳細データ悪魔の掌の上で

日本版「悪魔のような女」ともいうべき樹下太郎の原作。バーの女給山内久美子は会社の金を横領した男、御堂信吉に近づいてその金を奪うため殺すとともに、ことの成り行きを知っている夫平太郎をも殺そうとたくらむ。都会の夜に躍る「夜の蝶」が完全犯罪を遂行しようとする。【以上、朝日新聞1960/01/09付より引用】田代淳二の脚本デビュー作。後年、田代淳二は本作でのデビューの経緯を記している。「〝大映テレビ室で仕事をするようになったから、一度、顔を出してよ〟電話がかかってきたのは、1960年の春先だった。当時、脚本家のひよっ子として、多摩川の大映撮影所でくすぶっていた私は、大した期待もなく京橋の大映本社の一階にあったテレビ室にでかけていった。〝これ、読んでみてくれないか〟いきなり押しつけられたのが、〝悪魔の掌の上で〟という推理小説であった。樹下太郎の原作であったと記憶している。一週間ほどして、又、電話があった。〝あれ、やることになったから、打ち合わせしようか〟いともあっさりと、私のデビュー作がきまってしまったのだ。〝東芝土曜劇場〟という、フジの一時間番組であった。テレビの草創期とはいえ、そろそろ本格的なドラマ作りに入っていた時代だ。ポッと出の新人に、いきなり8時から9時のゴールデンの番組を任せるなんて、全くいい度胸ではないか。そんな無茶苦茶なことをやったのは、村上昌さんという、一見、優男だが、強烈な芯をもった人である。作品は幸いにも好評であった。以来、この番組が終わるまで、村上さんとのコンビが続いた。何故、私に声をかけてくれたのか――。名のある作家が執筆していた番組であるから、恐らくは局側の反対もあっただろうに、強引に私の脚本で押し通してくれたのは、一体、何故だったのか――。その理由は、笑って答えてはくれなかったが、私が、この世界で仕事ができるようになったのは村上さんのおかげである。足を向けて寝られないという言葉があるが、今でも、本当に有難いと思っている。【この項、田代淳二執筆「足を向けて寝られない」(「月刊「ドラマ」」(映人社刊)1979年12月号より引用)】」【参考文献:田代淳二執筆「足を向けて寝られない」(「月刊「ドラマ」」(映人社刊)1979年12月号)】
キー局 CX 放送曜日 放送期間 1960/01/09~1960/01/09
放送時間 20:00-21:00 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 東芝土曜劇場(第43回)
主な出演 北原 義郎角 梨枝子片山 明彦月田 昌也伊東 光一三島 杏子結城伸太郎正城 睦子
主な脚本 里村 重穂八代 淳二田代 淳二
主なプロデューサ 村上  昌
原作 樹下 太郎
局系列 FNN
制作会社 大映テレビ室、CX

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