小料理店「いち福」にお座敷女中として働く富子は、いつまでも女中風情で我慢しようとは思わなかった。だが、大阪でこじんまりとした料理店を開こうという彼女の夢を実現するためには二つの条件を満たさなければならない。腕のいい板前と、ある程度まとまった資金の二つが必要なのだ。そこで富子はまず、いち福の板前米吉を誘惑するとともに、店の売り上げをごまかしにかかった。【以上、毎日新聞1964/09/08付より引用】【役名（演技者）】富子（瑳峨三智子）、米吉（天知茂）、女将（清川玉枝）。