非道な父親を殺した娘が尊属殺人の罪で起訴された。娘は親の酒代のため身売りを強要され、そのため結婚生活も一年で破壊されたのだ。犯行の裏には人並みに生きたい叫びがあった。しかし、尊属殺人は刑法二百条により罰はとくに重い。井上、岸本両弁護士は「何人も平等」とした憲法十四条にのっとり、刑法二百条は憲法違反である、と論陣をはった。【以上、1965/12/01付読売新聞より引用】【役名（演技者）】弁護士・岸本昇（仲谷昇）、弁護士・井上圭子（河内桃子）、裁判長（北沢彪）。