10、11月は株主総会の時期だが、今回はこうした総会に暗躍する「総会屋」の実態と、これらを黙認せざるを得ないある株式会社の実情を描く。大鳥甚平（曾我廼家明蝶）は世界経済分析研究所の所長だが、実は「総会屋」。株主総会をひかえた南北工業が40億円の減収で一割の配当も難しい事実をつかみ、会社へ乗り込んだ。彼はその情報を原稿にし、ある情報屋が世界経済情報に掲載してくれと頼まれたと脅した。結局、原総務部長（清水将夫）と田中経理課長（下元勉）は５万円を脅し取られてしまう。腹に据えかねた田中は大鳥を告訴するが…。【以上、朝日新聞1965/11/10付より引用】