法善寺横丁の料亭「梅鉢」の腕ききの板前文吉（高田浩吉）と仲居のお菊（淡島千景）とは愛し合っていながらそれを素振りに出さなかった。それは二人とも暗い過去があり、文吉は五年前にさしみ包丁のとき方で仲間の鉄太郎とけんかし指を三本切り落としたことから彼にひどく恨まれているのだった。長谷川幸延の書き下しでテレビ初出演の高田浩吉と淡島の顔合せが見どころ。【以上、「朝日新聞」1959/08/22付より引用】書籍「関西テレビ放送30年史」では放送日を1959/08/16、番組名を「土曜劇場」と記載しているが誤り。【参考文献：「関西テレビ放送10年史」（1968/12/01関西テレビ刊）、「関西テレビ放送50年史 資料編」（2009/03、関西テレビ放送発行）】