「画面にあまり予算がかかっていません。舞台は戦国から江戸です。当然ながら合戦シーンが時代展開上必須なのですけどほとんど絵巻やらセリフやらで説明されるだけ。あるいは多少の人数の武者がドドッと走っているだけですな。城内のシーンも別の城のはずなのに同じ場所で撮影していそうな雰囲気。もっとド派手にやってくれ、といいたくなりますが、ある意味ここまで徹底されているというのは経済的。日経ここにあり！というような印象でしかありません。ナレーションの森光子をはじめ、勢いのない時代劇でありました。ま、役者はそこそこ充実していたのでしょうが、それでも村上弘明の織田信長をはじめ、戦国武者のキャスティングがちょっと淋しい。あの時代だからこそ彼らは歴史上の人物たり得ていますが考えてみれば途方もない殺人者たちなのです。しかし、あそこまで落ち着いた理性的な戦国武士たちというのは違和感が漂います。【この項、文・古崎康成】」協力・野村造園、青沼塗装、池本煙火店。衣裳協力・石動、愛きもの館グループ、きもの屋祥美、舞花。小道具協力・京扇堂、サイエンスファクトリー。ロケ協力・国宝　彦根城、滋賀ロケーションオフィス、篠山城、財団法人京都市体育協会、伏見桃山城運動公園、京都大覚寺、御室仁和寺、東福寺、大本山随心院、山科毘沙門堂、方広寺、豊国神社。資料協力・岐阜市歴史博物館、石川県歴史博物館、名古屋市蓬左文庫、国際日本文化研究センター。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成、データ協力・のよりん）】