妻に先立たれ、四人の娘に頼ることなく余生を自らの手で生きることを宣言した一人のおじいさん・喜三郎（三國連太郎）を主人公に、彼の日常生活を描いていく。80歳にして今まで家事などしたことがなかったおじいさんが、炊事に洗濯、掃除などを三女・夕子（安田成美）を中心に四人の娘たちから学んで生活する。そこには頑固なおじいさんと娘たちの対立もしばしばあった。なにしろ妻に全てを任せていたおじいさんだ。ご飯の炊き方から掃除、洗濯まで、生活していく全てを教えなければならない。娘たちの心配は尋常ではなかった。四人姉妹それぞれの生活をオーバーラップさせながら、独身の三女・夕子を中心に、姉妹は喜三郎にいろいろ教え込む。その結果、春夏秋冬、四季を通じておじいさんの成長ぶりには笑いと涙の中に目を見張らせるものがあった。しかし、そんな老人を見守る周りの人々は何を思い、何を感じ、考えるのか。このドラマを通し、現代の老人の置かれた環境や高齢化社会の抱えた問題点などを明るいコメディータッチで描く。【以上、フジテレビ広報資料より引用】「妻に先立たれ、娘４人に頼ることなく独り暮らしを選んだ80歳の日常を描くホームドラマ。家事などしたことがなかった喜三郎（三國連太郎）だが、長年連れ添った妻を亡くして、独り暮らしを決断。自立への一歩を踏み出す。離れて暮らす娘たちの心配は尋常ではない。編集者の三女の夕子（安田成美）は、忙しい仕事の合間をぬって、父に掃除や炊事を教える。口うるさい娘にむっとすることもある喜三郎だが、娘たちにもそれぞれ悩みがあり…。年を重ねた人を「老成した大人」として描かない点が新鮮。娘や隣人とのやりとりを通して、80歳の主人公の静かに泡立つ喜怒哀楽の心情がユーモラスにつづられる。暑苦しい家族愛に縛られないホームドラマで、好きなことをマイペースでやる喜三郎の自由な感じに心が軽くなる。【この項、文・加来由子氏（朝日新聞2007/05/04付「試写室」掲載）】」撮影協力・西さがみFC・小田原市、小田原市斎場、東京芸術センター、村井敬合同設計、大江戸温泉新館、大塚家具、TOKYO１週間。協力・渋谷ビデオスタジオ、バスク、tac。【データ協力・練馬大根役者】