「二枚目俳優草刈正雄にはもうひとつの顔がある。女王陛下の下で働く諜報部員、その名もコードナンバー0093（ゼロゼロきゅうさん）。その昔、駆け出しの諜報部員だった彼は、芸能界を牛耳る悪の組織を壊滅するべく、名も無き俳優として潜入捜査を行った。しかし、運命のいたずらか、彼はその甘いマスクと演技力が高く評価され、一躍トップスターの仲間入りを果たしてしまった。ここまで顔を知られてはもうスパイ活動はできない。彼はそのまま芸能活動に専念することになった。ちなみに、0093の93は草刈の「くさ」を示すらしいが、「かり」がどこにいったかは定かではない【以上、番組内の冒頭ナレーションより引用】。「「日刊スポーツ」の記者・キリシマ（黒川芽以）は、芸能界で活躍する俳優「草刈正雄」の正体に疑問を抱き、ピューリッツァー賞を狙って取材を開始する。一方、草刈こと0093は自宅でお天気キャスター・森田正光の天気予報番組を見ていた。天気予報が終った後、いきなり森田が0093にむかって呼びかけてくる。0093にだけ伝わる「特殊な電波」を使ったのだ。じつは、森田の正体はイギリス情報局秘密情報部赤坂十三丁目支部長・Ｍだった。森田は言う。凄腕の殺し屋スコーピオン・タドコロ（森下能幸）が0093の命を狙っている。探し出して捕らえろ。Ｍは相棒としてIQ180の才女・0019（彩輝なお）をつける。0019は表向き草刈の所属事務所「ＭＩ６」のマネージャー・一文字楓として、行動を共にすることになる。しかし、0019はまったく役に立たず、けっきょく0093は自力でタドコロを捕らえる。じつはタドコロは森田に時給900円で雇われたニセモノだった。芸能生活が長い0093が、まだスパイ能力を維持しているかどうか試していたのだ。タドコロを捕らえる瞬間を、キリシマが撮影していたが、0093は秘密情報部の秘密兵器でデータの消去に成功する。悔しがるキリシマは「草刈正雄」の正体を暴こうと誓うのだった。エンドロールが流れたあと、予告編として映画版の告知が行われた。【この項、文・練馬大根役者】」撮影協力・日刊スポーツ、NTTDoCoMoグループ、多摩永山情報教育センター（担当・加藤　達朗、宇野かおり）、立教大学（現代心理学部・映像身体学科）。協力・東通、TLC、タムコ（TAMCO）、MTO、芸優、トムス・フォト、スタジオNAO、テアトル・アカデミー（テアトルアカデミー）、BS-iアカデミー、Viemo。美術協力・a.c.mix、DeaDia、MapCamera。【データ協力・練馬大根役者】