船越英一郎主演の狩矢警部シリーズ第２弾。京都と京都に住む人々をこよなく愛する狩矢荘助警部の活躍を描く。弓道の試合に出場する娘の応援に駆け付けた狩矢は、そこで殺人事件に遭遇する。娘が学ぶ大学の助教授が矢で射抜かれて即死。容疑者も同じ大学の講師だった。狩矢と部下の皆川悠子（雛形あきこ）が捜査を担当する。犯罪を憎み結論を急ごうとする悠子。友人が冤罪で自殺した悲しい過去をもつ狩矢。二人は時にぶつかりながらも、事件の真相に迫る。そして第2の殺人が起こる。狩矢は犯人が弓道の達人に違いないとにらむ。被害者の部屋の食卓に残っていたわずかな手がかりを頼りに犯人を推理する狩矢。家族との何気ない会話から、事件解決のヒントをつかむ。意外な人物が疑わしいことが分かる…。京都府警の敏腕刑事・狩矢荘助（船越英一郎）は、妻の澄江（山村紅葉）と共に、弓道の試合に出場する娘の和美（前田亜季）を応援に出かけ、殺人事件に遭遇する。殺されたのは、和美が学ぶミッション系大学の助教授・坪井絵梨（遊井亮子）。同じ大学の講師・宮本まゆみ（中山忍）が重要参考人として、取調べを受ける。絵梨とまゆみは決勝戦を戦い、絵梨が優勝したが、その表彰式の途中、何者かが放った矢が絵梨の心臓を射抜いた。絵梨は即死、犯人は相当な腕前だ。矢が飛んできた方角から、まゆみの弓の弦が発見された。狩矢の部下・皆川悠子（雛形あきこ）は、絵梨に劣等感を持っていたまゆみの犯行に違いないと主張するが、狩矢には疑問が残る。狩矢と悠子は大学の学長・坂入よし江（島田楊子）から事情を聞く。信仰が厚く、誰からも信頼されているよし江は、事件が起きたことを悲しみ、まゆみと絵梨には高橋亮（東根作寿英）という共通の友人がいたことを明かす。亮は弓道の有段者で、絵梨を殺すことの出来る実力があった。医者になると期待されていた亮だがその道を外れ、今は京野菜を作る農園で働いている。狩矢は農園の主・石橋耕太郎（長門裕之）から農業にかける亮の熱意を聞く。だがその亮も、自宅アパートで何者かに毒を盛られて殺される。同一人物による連続殺人か？部屋には犯人と一緒に食べたと思われるすき焼き鍋が残っていた。アパートから走り去るまゆみが目撃されており、警察は、事件後行方がわからないまゆみを指名手配する。まゆみが逮捕されれば、事件は解決すると考えられたが、狩矢だけはすき焼き鍋の味付けや材料の切り方などの些細なことが気になっていた。狩矢は食事中に澄江と交わした会話から、すき焼き鍋に犯人につながる重要なヒントが秘められていることに気付いた。犯人は京都と関東の両方で暮らしたことがある。そう確信した狩矢と悠子は、佐久間朗課長（渋谷天外）の反対を押し切って東京へ向かう。二人はそこで、意外な人物が事件につながっていたことを知り、無残な事故で一人息子を失った母親の悲しい復讐が隠されていることに気付いた。その母親とは？犯行の動機は何か？【以上、TBS広報資料より引用】