元検事・真山壱成（渡瀬恒彦）と元判事・天野正直（蟹江敬三）は、一緒に公証人事務所を構えている。真山と天野の仕事は証書作りだけでは終わらない。依頼人がらみの事件が起こると昔の血が騒ぎ、熱くのめりこんでしまう。深い友情で結ばれているが、激しくぶつかることもしばしば。今回、二人の事務所にやってきたのはバツイチの美人弁護士。彼女が殺人事件に巻き込まれ、真山・天野はそれぞれ別の観点から事件の真相を調べていく…。弁護士の沢木瑞穂（渡辺典子）が、田宮雅彦（羽場裕一）・葉子（山下容莉枝）夫婦を伴って、真山壱成（渡瀬恒彦）を訪ねてきた。離婚する二人のために、公正証書を作成して欲しいという。真山は仙台で検事だった頃、まだ新人の弁護士だった瑞穂のことを思い出した。夫婦には高校生の龍平（伊山伸洋）という息子がおり、田宮の母・絹枝（三條美紀）と同居している。だが、田宮には愛人・美香子（中島ひろ子）いて、この愛人との間に敬太という3歳になる子がいた。田宮は敬太を認知して、葉子とは離婚する決心をした。葉子は龍平を連れて家を出て行った。入れ替わりに美香子と敬太が移ってきたが、美香子と絹枝は折り合いが悪く口論が絶えない。そんな矢先、田宮の行方が分からなくなる。仕事は順調でトラブルもなく、失踪の原因が分からない。捜査一課の工藤刑事（片桐竜次）が、真山を訪ねてきた。警察に血痕のついた田宮のネクタイが届いたという。さらに田宮が殺されたという匿名の電話があったと聞き、真山は驚いた。失踪から一週間経った頃、山奥で男の無残な他殺死体が発見された。身元確認の唯一の手掛かりは歯の治療跡だ。田宮の隣人で友人の歯科医・野平徹也（篠塚勝）が、レントゲン写真を提出するが、死体は別人だった。葉子と美香子はほっとしながらも、死体は田宮ではないかという思いは消えなかった。瑞穂が事件に何らかの関わりを持っているのではないかと疑う天野は、瑞穂が田宮に恨みを持っていたことを突き止める。瑞穂は4年ほど前、まだ仙台に住んでいた頃、自分の夫が殺された事件に田宮が関わっていたことを知ったのだ。天野は、瑞穂が復讐のため田宮を殺したに違いないと確信する。しかし、真山には疑問が残る。【以上、TBS広報資料より引用】《4:3》