30歳の誕生日の夜、高村さとみ（桜井幸子）は高級マンションの一室で呆然と座り込んでいた。床に転がり鳴っている携帯電話、つぶれたバースデーケーキ、散乱している調度品、そして頭から鮮血を流して倒れている恋人・沢木雅也（宮川一朗太）…。しばしの後、われに返ったさとみは手近にあったナイフを持ってバスルームに移動した。バスタブに湯を張り手首を切ろうとした時、さとみは突然背後から襲われた。殺してしまったとばかり思っていた雅也が立ち上がり、さとみを止めようと抱きすくめてきたのだ。パニックに陥ったさとみはもみ合ううちに持っていたナイフを雅也の腹部に突き立ててしまう。今度こそ本当に殺してしまった…。混乱したさとみは部屋を飛び出し、足が導くままに街へと出る。しばらく彷徨ったさとみは、ビルの屋上から飛び降りようとするが、躊躇った所を警備員に見とがめられ、反射的に逃げ出してしまう。さとみは警備員から逃れたものの自分の情けなさに泣き崩れる。一方、さとみの去った部屋には、雅也を訪ねてきた女の通報を受けて警察が駆けつけていた。所轄の刑事・宮本英二（萩原聖人）は先輩刑事の曾根（金田明夫）や後輩の水谷（内田朝陽）と共に現場検証に臨んでいたが、その態度には仕事に対するやる気が全く失われていた。英二は過去の事件で心に受けた傷を引きずりながら、惰性のように刑事を続けているのだ。英二はそんな態度を曾根に怒鳴られ疎まれながらも捜査に参加し続ける。その頃、さとみは再び街をさすらい、再度自殺しようと踏み切りに飛び込もうとするが、その時、背後から中学の同級生だった浅野知子（濱田万葉）に声をかけられる。知子はさとみのヒールの折れたパンプスに気付くと靴店に誘い、さとみは知子に言われるままに靴を購入。壊れたパンプスのヒールには雅也の血痕が残っていたが、さとみはそのことに気付かないまま、古いパンプスの処分を靴屋に頼んでしまう。知子に店から連れ出され歩き出したさとみは、知子以外の同級生らにも遭遇。さとみは今夜が15年ぶりに開かれる中学時代の同窓会があることに気が付く。さとみは互いに懐かしがる同級生たちの雰囲気に呑まれるがまま、予期していなかった同窓会に出席してしまうが…。【以上、TBS広報資料より引用】撮影協力・西さがみFC・小田原市、小田原市教育委員会、横浜市交通局、CROSS GATE、横浜元町森ブラザー、横浜桜木町ワシントンホテル、飛鳥交通神奈川井土ヶ谷営業所。協力・オフィスニグンニイバ。衣裳協力・HUMAN WOMAN、BUONA GIORNATA、abx.、アプロン白衣、C'EST LA VIE、AINEXX、cosmic ray。美術協力・タチカワブラインド、DELL、NEC、Nakamichi、NTTドコモ。持道具協力・REGALO、Yellow Cab、ホワイ、TISSOT、B・CENT。【校正協力：＠】