妻の死を機にボクシングから逃げようとした岐阜県立長良川西高等学校定時制の教師・滝田五郎（大友康平）の元に、入部希望者がやってくる。やってきたのは、人間不信のワル・山路和也（小栗旬）、寡黙なアウトロー・内海　昇（松山ケンイチ）、喘息持ちの高木晃一（橋爪遼）と、ボクシングとケンカの違いも理解できない生徒ばかり。しかし心のどこかで「このままではいけない、自分を変えたい」という思いを抱えていた。そして滝田の真摯で熱い姿勢に、いつしか生徒たちの目が強い光を持ち始めて…。ところが県大会を前に問題が発生。参加を取りやめるべきだと主張する学校側に対し、滝田は、反発する。「今までずっと負け組ばかりで、勝つことを忘れてしまっている。せめて、あいつらに敗者復活戦のチャンスを―リターンマッチ、やらせてやりたいんです」果たして、滝田と生徒たちのリターンマッチはどうなるのか…。【以上、フジテレビ広報資料に設定を一部加筆。加筆・練馬大根役者】「このドラマは、敗者復活戦を意味する表題の通り、挫折から立ち直ろうとする人間たちの姿を描く。定時制高校ボクシング部を舞台に、妻の死から立ち直ろうとする教師と、「自分を変えたい」と集まった生徒たちがぶつかり合いながら、心を一つにして県大会に挑む物語だ。教員免許を持つミュージシャン・大友康平が歌と変わらぬ熱い演技で、人間くささや挫折感を醸し出す。ただ時間的に圧迫されたのか、生徒の過去や人物の描写に物足りなさが残った。後半、説明を詰め込んだため、大友のセリフが駆け足になってしまったのも惜しまれる。【この項、「朝日新聞」2004/12/05付「試写室」より引用。署名・洋】」車輌・ハクリュウ。美術協力・WINNING、Vodafone、高森朝雄・ちばてつや/講談社　成美堂出版。撮影協力・岐阜フィルムコミッション、岐阜県立岐阜工業高等学校、岐阜県立岐阜北高等学校、岐阜県立岐阜高等学校、岐阜市、笠松町、ぎふ金華山ロープウェー、飯田覚士ボクシング塾BOXψ、JTB、八王子市観光課、グランパレホテル、パチンコ三越、BIGMAN。協力・バル・エンタープライズ、アイアール、東通。ボクシング指導・薬師寺保栄、飯田　覚士。