紅蓮次郎は三津原市消防署の火災調査官。数年前に妻を亡くし、中学生の息子・俊介と二人で暮らしている。三津原市で連続放火事件が発生、消防署にも早く犯人を見つけてくれという市民の声が寄せられていた。そんな中、蓮次郎のもとに俊介の同級生・円の母親・鴇田早苗が訪ねてくる。俊介が円に強引にキスを迫ったというのだ。蓮次郎は平謝りに謝る他すべはない。その日、団地の一室から出火、老女が焼死する。どうやら放火らしく、調査のため現場に急行した蓮次郎は、消防隊の梨田中隊長から放火犯は柚木竜一だと耳打ちされる。消火活動中に野次馬の中にいる柚木を見たというのだ。14年前、市内で連続放火事件が発生し、その中の一軒で消火活動中の青木消防官が殉職したが、それから数日後、火を付けようとしていた当時17歳の少年だった柚木が現行犯逮捕された。柚木は犯行を自供、少年院に送られたが、出所後の行方は不明であった。放火犯は犯行を繰り返すと梨田は言う。同僚を失っている梨田の柚木への執念はすさまじい。やがて団地の火災は漏電による失火と判明するが、梨田は納得しない。火災調査が一段落した蓮次郎は早苗の経営するブティックを訪ね、再び謝罪するが、その時、突然柚木が店に入ってきて、柿沼朝子という店員に会わせろと早苗に詰め寄る。柚木は対応に出た朝子を激しくなじるが、蓮次郎にはその内容がまるでわからない。翌日、朝子のマンションで火災が発生、朝子の死体が発見される。そして柚木が現場からが逃げ去るのを見たという情報が寄せられるが…。【以上、テレ朝チャンネル広報資料より引用】