★「踏切の怪」…踏切で電車が通過するのを待っていた田村綾乃（森本ゆうこ）は、不思議な体験をする。通り過ぎる電車の隙間から反対側に見えていた女性が、電車が通過するといなくなっていたからだ。その話を聞いた友人の丸山尚子（小出早織）は、その踏切にはあるウワサがあるという。綾乃は、好奇心旺盛な尚子に誘われてもう一度その踏切に行くが…。★「見知らぬ光景」…部活に夢中になり、塾の模擬試験のことを忘れていた松本慶子（相武紗季）は、自転車を飛ばして塾へと急いでいた。普段は通らない並木道を通り抜けようとした慶子は、やがて公園にさしかかった。すると、突然自転車のチェーンが絡まってしまう。が、自転車を降りて調べてみても、どこも故障していなかった。その時、誰も乗っていないのに公園にあったブランコが軋み、大きく揺れだした。するとそこに、古いカサとみのをまとった一行の姿が…。★「本が招く幽霊」…怪奇小説が大好きな田村由加（堀北真希）は、自分の部屋でいつものように夜中まで本を読んでいた。スタンドの明かりだけで本を読みながら、時折フッと辺りを見回す由加。誰かに見られているような想像をめぐらせながら、本を読むのが好きな由加だったが、その夜はいつもと雰囲気が違うことに気づき、何故か不安が募っていた。あくる朝、由加は、「西洋怪奇小説集」という古い本を処分した。どうしても好きになれなかったからだ。それから数日後、由加の家に友人の松田広美（寉岡瑞希）が泊まりにきた。室内を見回して、一冊の本を手にとる広美。が、彼女が手にしたのは、捨てたはずの「西洋怪奇小説集」だった…。★「真夜中の奇蹟」…川原忍（奥貫薫）がパートに出かけようとしてほんの少しだけ目を離した隙に、４歳になる娘の直美（徳永えりか）が階段から落ちるという事故があった。医師（井上浩）によれば、脳内に出血はないが、このまま意識が戻らなければ再検査して手術すると言う。眠り続ける直美を見つめながら、自分を責める忍。忍は、姉の環（山下容莉枝）に長男の秀人（宇都秀星）を預け、病室に寝泊まりして直美に付き添った。そんなある日の深夜、廊下を歩いているような足音が聞こえたかと思うと、直美が入院している病室のドアがカタカタと音を立てた。が、忍がドアを開けると、そこには誰もいなかった。あくる朝、忍は看護士（茄子しのぶ）に昨夜のことを尋ねたが、見回りには行っていないと言う。それから数日後、忍は、明日一日待っても目を覚まさないようなら、手術をした方がいい、と医師から告げられる。しかし、手術をしても直美が目を覚ますかどうかはわからないと言う。その日の深夜、またあの足音がしたかと思うと、扉を通り抜けて淡いブルーの制服を着た看護士（塚本安屋子）が入ってきた。体が動かせず、恐怖に凍りつく忍。その看護士は、直美のベッドに近づくと、彼女の頭に手を当てた。忍は、直美を助けたい一心で、目を閉じて念じ続けていた。忍が目を覚ますと、すでに夜が明けていた。慌てて直美の手を取る忍。すると、直美の小さな手がかすかに動き、ゆっくりと目を開いた…。それから14年後。18歳になった直美（大塚ちひろ）は、この春から准看護士として働くことになっていた。彼女が着るのは、淡いブルーの制服だった。【以上、フジテレビ広報資料より引用】