あまりにも「真実」の存在しない現代。人々はいったい何を信じて毎日を生きているのでしょうか？今秋のドラマは、自分の心の中にある「真実」にこだわり続けた主人公・むつ子の波瀾に富んだ人生、そして彼女を取り巻く人々の人生の変遷を描いた物語です。「真実」に生きるということは、自分の想いに正直に生きるということ。真実の愛を貫いたむつ子の生き方は、ときに身勝手に映るかも知れません。しかし、彼女こそいかなる犠牲をも省みず、何よりも自分の「真実」を信じ、自らの人生を一途に、そして真っ直ぐに生き抜いた女性なのです。貿易商の家庭に育った一人娘・むつ子が一途に愛したのは父の会社に勤める丸山圭吾。しかし戦争という激動の時代に二人の愛は引き裂かれます。むつ子はお腹にいる圭吾の子供を産むために、圭吾の先輩・守川義平と愛のない結婚をします。12年後、むつ子は死んだはずの圭吾と再会。愛を再燃させた彼女が選択した道とは……。原作は、人生を「真実」に生きようとしながら傷ついていく人々の姿を描いた不朽の名作、山本有三著の「真実一路」。昨年話題となった「真珠夫人」に次ぐ文学シリーズ第二弾として、今回も大胆な翻案を試み、ダイナミックで濃密な人間ドラマを展開します。<br />「真実」を求め生きることは、自分を傷つけ、他人を傷つけることかも知れません。しかし、そうであっても逃げることなく、人生に真摯に立ち向かう登場人物たちの姿を通して、現代の人々が忘れがちな「人としていかに生きるべきか」というテーマを追求する人間賛歌を目指します。【以上THK公式資料より引用】協力・SST車輌・高橋　伸行。撮影協力・鎌倉　葛原岡神社(46)。