2003年4月からETVの編成が大幅に変更。『中学生日記』も日曜朝から土曜夜ゴールデンタイムでの放送になった（再放送は翌週土曜10:30-10:59にETVで放送）。この作品は変更後の第3作にあたる。また、前年度までは、月ごとに共通のテーマを設定、タイトルに「シリーズ○○」と銘打ち、数作を制作するという形式だったが、本作は独立した作品になっている。また４月から『中学生日記』のタイトルコール前に約40秒弱の「オープニングメッセージ」（広報資料での呼称）が入るようになった。この作品ではネプチューンの堀内健が出演。「元中学生・堀内健」として、「レギュラートリタイ」をキーワードにメッセージを語った。角田真子と小板奈央美は幼なじみ。真子はバレエのレッスンに打ち込む毎日を送り、奈央美は背が高くなったためバレエをあきらめ、今は陸上部で練習に励んでいる。二人はクラスも同じなら登下校も一緒、家も隣り同士だった。真子は自分が奈央美に強い感情を抱いていることを自覚するようになっていたが、それが何なのかはっきり分からずにいた。そんなある日、クラスメートだけが参加できるHPのBBSに、二人の関係を中傷する書き込みが…。下校途中、真子がいつものように奈央美を待っていたとき、やはり小学校以前からの幼なじみの寺尾浩紀が声をかけてくる。奈央美に好意を寄せている田代桂介も誘って、遊園地でダブルデートしようというのだ。内面を吐露する台詞はできるだけ抑制されている一方、ほぼ全編曇り空の下でのオールロケの映像が、内省的な雰囲気をもたらしている。「好き」という感情に目覚めた中学生の心情が、淡々と描かれていく。【以上、文・練馬大根役者】【役名（演技者）】池下先生（木村和子）。【データ協力：練馬大根役者】