アパルトヘイト政策がとられているアフリカの架空の国を舞台に、黒人と日本人青年医師の生きるための闘いを描く。牡牛の形をしているアフリカ大陸。その蹄に位置する一都市の大学病院に、医師の作田信が派遣された。靴磨きの少年との出会いをきっかけに通い始めたスラム地域の診療所で、彼は黒人の子供たちに奇妙な発疹の症状が広がっていることを知る。ウィルス専門家、レフ助教授の診断で、絶滅したはずの「天然痘」と判明。一刻もはやくワクチンを手に入れようとするが、アメリカ防疫センターの火災でワクチンが焼失。しかも、この国では白人の子供たちだけに計画的にワクチンが投与されていたことがわかる。黒人社会滅亡の陰謀にたった一人で立ち向かう作田。名誉白人という立場を利用して政府を欺き、患者から精製したワクチンを隣国へ運びだそうとするが･･･。人間の尊厳、生きる勇気とは何かを問いかける、ヒューマンサスペンスドラマ。【以上、NHK広報資料より引用】データ記載の放送日時はハイビジョンによる初放送時のもので前後編を連続放送。地上波NTSC方式での放送は、NHK総合にて2003/02/15、土曜19:30～21:00（前編）、21:15～22:45（後編）の一挙放送。