幕末にアメリカに派遣された遣米使節団たちの目覚めを描くドラマ。脚本は一般公募されたもの。【以上、文：のよりん】「日米修好通商百年記念行事運営会が募集した記念ドラマの佳作第一席入選作。作者は高橋辰雄氏。話は1860（万延元）年旧暦４月、はるばるワシントンに乗りこんだ新見豊前守一行の遣米使節が、初めて見る外国という環境の中にあってどう反応したかを描く。【この項、朝日新聞1960/05/19付より引用】」外国人タレントが60人以上大挙して出演し、製作費は100万円を超え、外国人タレントの出演料だけで30万円かったことで話題となったという。登場した外国人のうち、ジョージ・ファーネスは東京裁判で重光葵、豊田副武両被告の弁護人をした人物。大半が実在した人物をモデルにしているが、氏家彦三郎、立山富十郎という２人の架空の登場人物を入れることでドラマ的な面白さを狙ったという。外国人のキャスティングにあたっては国際演技者斡旋所の協力を得た。【役名（演技者）】新見豊前守（清水将夫）、村垣淡路守（大町文夫）、小栗豊後守（川辺久造）、氏家彦三郎（富田浩太郎）、立山富十郎（斎藤雄一）、伊勢屋喜兵衛（青野平義）、中村両角（渥美国泰）、市助（江幡高志）、半五郎（永山一夫）、木村（有馬昌彦）、立山吾八（猪野剛太郎）、孫永福（寄山弘）、ブキャナン大統領（ジョージ・ファーネス）、使節一行が泊まるホテルの主人・ウィラード（ウイリアム・ロス）。