京都を舞台に、元刑事の中年探偵がさまざまな事件の真相に迫る。京都府警で女性初の刑事課係長への昇進辞令を受けた真由美（片平なぎさ）の父、又三郎（宇津井健）が行方不明になった。真由美は部下の黎（遠藤久美子）の父親で探偵の公彦（中村雅俊）に捜索を依頼する。公彦は、又三郎が真由美に持ってきた見合いの相手を手がかりに、又三郎の教え子であるつかさ（渡辺典子）の存在をつかむ。「京都は三年坂で「楓探偵社」を営む早乙女公彦（中村雅俊）。本来なら亡き妻の実家である小間物屋「をとめや」を継がなくてはいけないハズなのに･･･姑の郁（岸田今日子）に小言を言われながらも気楽な探偵稼業を続ける相変わらずな日々、目下の仕事は迷子のカメ探し。そんな父の姿を情けなく思う娘・黎（遠藤久美子）は、刑事の先輩でこの度、課長に昇進した白瀬眞由美（片平なぎさ）から父・又三郎（宇津井健）の行方が分からなくなったと相談を受ける。又三郎は眞由美に見合い写真を届けたきり姿をくらましてしまったらしい。それを聞きつけた公彦は早速、又三郎探しを始めることに…。又三郎は、かつての教え子の柴山つかさ（渡辺典子）と同居していることが判明。自分の娘よりも若いつかさと、まるで夫婦のように同棲している又三郎の事を、眞由美にどう話していいのか迷う公彦･･･だが、二人から事情を聞き、公彦も又三郎と行動を供にすることに…。つかさは出所間近の元夫・原島哲也（四方堂亘）に命を狙われていると言うのだ。【この項、東映広報資料より引用】」