箱根湯本の老舗旅館「豊榮荘」の若女将･富田雅代（名取裕子）は、恋人で小説家の麻生拓哉（岩城滉一）を追って、根室の納沙布岬へ向かった。この地を舞台に若い男と人妻の恋物語を書いた麻生の新作「冷巷」がベストセラーとなり、前日に釧路でのサイン会を終えた麻生と落ち合うことになっていたのだ。しかしそこで２人は、海に浮かぶ男性の死体を発見する。被害者は水産加工会社社長の福島勝之で、偶然にも麻生が20年前から知っている男だった。麻生は昨晩のアリバイが証明されず、容疑者の一人となる。さらに、雅代の携帯に「麻生は人殺しだ」と謎の電話が入る。女将の仕事に戻った雅代は、宴会の席で麻生のファンだという若いコンパニオン・美鈴（中原果南）と出会う。美鈴はしつこく麻生につきまとうが、彼女には駆け落ち同然で暮らしている中本邦昭という男がいた。中本は先日、「豊榮荘」の板長・大島隆治といさかいを起こしており、この日も泥酔状態で美鈴を連れ戻しにやってきた。さらに中本は「美鈴と麻生は昔からの知り合いだ」と雅代に告げる。そんな矢先、警視庁の刑事・藤崎広毅（綿引勝彦）が旅館を訪れ、根室で殺された福島と麻生が箱根湯本で接触していた可能性があると告げる。雅代が東京の刑事がなぜ根室の事件を追っているのかと尋ねると、藤崎は「いずれわかる」と意味深な笑みを浮かべる。翌日、旅館の裏山で頭から血を流した中本の死体が発見される。【以上、テレビ東京広報資料より引用】地上波ではTX系にて2002/09/11、「水曜女と愛とミステリー」枠（水曜20:54～22:48）で放送された。協力：マエダオート、3one、オーエイギャザリング。ロケ協力：箱根奥湯本温泉 豊榮荘、エアーニッポン、根室市商工観光課、旅館 大野屋、箱根湯本町役場、ホテル ル・ファール本牧、トヨタレンタリース釧路。【参考文献：WEBサイト「国際放映」（2020/05/10閲覧、https://www.kokusaihoei.co.jp/database/tv/index.html）】【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：栄司）】