応募総数3428作品の中から選ばれた「シナリオ登龍門2001」の大賞作『青と白で水色』のドラマ化。ある高校を舞台に、いじめに悩み自殺を考える少女が、同じように閉塞感を持つ少年と出会い、生への勇気に目覚めていく姿を、高校生の悩み、怒りを風景を交えながら描く。梅が丘高校２年の内山楓（宮崎あおい）は、今日もクラスメイトのいじめを受けていた。いじめの中心人物は、中学時代は親友だったはずの椎名かすみ（蒼井優）。楓の母･恵子（銀粉蝶）は、娘の学校でのことには全く無関心。追いつめられた楓は飛び降り自殺をしようと何度も校舎の屋上に行こうとしたが、鍵のかかった扉がその行く手を阻んだ。そんなある日、大内瑞穂（小西真奈美）という若い女性講師が、楓のクラスの臨時担任になった。杖を使いながら教室に入ってきた瑞江は、８年前、梅が丘高校を卒業したという。作品の空気感を生かすためハイビジョンの「24P」と呼ばれる手法で撮影し、クリアさと奥行きのある質感を融合させたという。出来上がったドラマは映画「リリィシュシュ」の影響を多分に受けているとの指摘があるようだ。車輌・麻生リース。特機・イメージスタジオ・109、NK特機。スチール・宇田川健二。撮影協力・東京都立足立新田高等学校、京浜急行電鉄株式会社、居酒屋うち山。