ラーメンの街・北海道旭川で殺人事件が発生する。被害者は木材会社を経営する野中靖夫（天現寺竜）。銃器による殺害で、現場に残された靴跡から、犯人は男性とみられる。ラーメン刑事こと龍鉄平（神田正輝）ら所轄の刑事は直ちに聞き込みを開始。野中は未亡人の重村里枝(沢田亜矢子)と結婚話が進んでいた。里枝は、昼はレジのパート、夜はクラブ歌手として働き、娘あこ（藤松祥子）を育てている。里枝の夫孝一は、３年前、層雲峡の崖から落ちて死亡した。ところが、里枝は、妹・典子(石井苗子)の夫で莫大な資産を持つ篠田守(寺田農)とも親密な関係にあった。篠田は、里枝と野中の結婚に反対していたことから、篠田が嫉妬から殺したのではないのかと考えられた。鉄平は、野中の会社の専務鳥井(渡辺哲)が、何者かの命令で里枝と篠田を尾行していることに気がつく。その矢先、第２の殺人事件が起きる。被害者は陶芸家を志す有田（内川裕治）。彼は典子と不倫の関係にあり、野中の次に殺されるのは自分ではないかと恐れていた。鳥井がナイフで里枝を襲った。里枝は幸い軽傷だったが、鳥井がその後遺体で見つかる。鳥井は里枝の殺害に失敗したため、口封じに殺されたと考えられた。しかし、里枝はなぜ命を狙われたのか。３件の殺しは同一犯人による連続殺人と推定される。鉄平の上司の宮田（ガッツ石松）らは、殺された３人とつながりのある篠田を任意で取り調べる。しかし、証拠がない。鉄平は、事件が、野中と里枝の縁談から始まっていると考えるが、犯行の動機が掴めない。