★劇場用映画★本作はテレビ放送に先立ち、2001/07/14（土）からBOX東中野（東京）にて先行劇場公開されておりテレビドラマには該当しないが便宜的に当データベースに収録している。ジュネーブ国際映画祭グランプリ（最優秀作品賞）受賞作品。第四回菊島隆三賞受賞（加藤正人）対象作品。松村弦一郎（山崎努）は、孤独な退職老人。かつては家庭を顧みない典型的なサラリーマンだったが、今や妻に先立たれ、息子夫婦との暮らしに堪えがたい違和感を感じ、無為な毎日を過ごしている。娘の直子も金の無心にしか顔を見せない。唯一、家の中で心を通わせるのは、孫の梓（野村佑香）だけである。梓に対して弦一郎は、自分の子どもたちには抱かないような、特別な愛情を注いでいる。恩田未菜（前田亜季）は孤独な高校一年生。高校の友人グループの付き合いにうわべだけの調子の良さを感じ、学校生活に空虚さを感じている。さらに両親は別居、母親は弟の受験にしか興味がないという家庭にあっては、行き場がない。そんな中、未菜のグループの一人、木内まゆ（斉藤未知）が妊娠してしまう。グループはそれぞれに事態に当惑するが、金の目途などある訳がなかった。友人たちはいつもの調子で、深刻な事実をその場しのぎの冗談でごまかした。そんな折、未菜を父親の会社が倒産するという危機が襲う。経済的にも家庭は崩壊寸前だった。やり場のない思いにとらわれる未菜。ある日、梓と渋谷へ買い物に出かけた弦一郎は、偶然、梓の中学時代の友人と出会う。友人とはまゆのことで、まゆは未菜たちグループと一緒だった。梓に付き合って、少女たちとカラオケに行った弦一郎は、未菜の自分に対する挑戦的な視線を感じる。弦一郎は未菜に、梓にも他のどの少女にもない、何かを感じた。「地上波では2002/6/12（水）24:50-26:55、TBSにて「BS-iハイビジョン名作ドラマセレクション」の一作として放送。【この項、文：練馬】」美術協力：壮快、オリエント時計、J-PHONE。協力：東映ビデオ、麻生リース、デイズ。ロケ協力：吉野　　清、吉野　久米、吉野　隆巳、千葉萌陽高等学校、ウェンディーズ、アップルマート、吾妻建設、大幸紙工、東横イン千葉ポートスクエア、atre、LOS CABOS、SHAKE SHAKE、カラオケ フラミンゴ、恵比寿グランドボウル、おいしんぼカラオケPasela渋谷店。【データ協力：法水】