2000年度芸術選奨受賞（竹山洋）対象作品。「菜の花畑の先に広がる大海原を疾駆することを夢見た男・高田屋嘉兵衛（竹中直人）。裸一貫から日本一の大船主となる波乱万丈の生涯を描く。NHK放送開始75周年記念作品。【この項、NHK番組広報資料より引用】」2001年正月に地上波のNHK総合で放送される番組をハイビジョン映像で先行して放送したもの。国後・択捉航路を開き、日ロ友好に尽力した根室ゆかりの豪商、高田屋嘉兵衛（竹中直人）を描く。●第１話「果てしなき夢」…淡路島の貧しい農家に生まれた高田屋嘉兵衛（竹中直人）は、負けん気の強い性格が災いし、村の若衆からいじめられていた。網元の娘・おふさ（鶴田真由）と恋におちると、嘉兵衛は盗人の嫌疑をかけられ、命をねらわれるまでになる。嘉兵衛はおふさの父・網屋幾右衛門（近藤正臣）の目をかいくぐり、おふさと結ばれると、淡路島を飛び出し兵庫へ脱出。親戚の廻船問屋主人・堺屋喜兵衛（村井国夫）を頼り船人として働くことになる。●第５話「さらば、異国の友よ」…嘉兵衛（竹中直人）とリコルド少佐（セルゲイ・ワルチュック）との信頼関係が日露両国を動かし、嘉兵衛は日本へ帰れることになった。帰国後の交渉でもたびたび決裂の危機を迎えるが、嘉兵衛とリコルドの深い友情と互いの命をかけた説得によりゴローニンは解放され、事件は解決する。しかし、おふさ（鶴田真由）は嘉兵衛を思うあまり心と体を病んでしまっていた。リコルドはおふさの病状を憐れみ、二人をディアナ号に招待する…。【この項、NHK番組広報資料より引用】」カムチャッカの港町ペテロパブロフスクの撮影は、根室市温根沼の湖畔にオープンセットを建てて撮影された。【各回サブタイトル】（１）「果てしなき夢」、（５）「さらば、異国の友よ」。