原作者の命日にちなんで、その偉業を偲び記念するため代表作をドラマ化した特別番組。「これは当日が菊池寛の十三回忌に当たるので彼が生前、社長をしていた大映が、自社のベストメンバーをくり出して製作する豪華テレビドラマだ。大映ではこのドラマを永田社長の音頭とりで自社製作することになった。『父帰る』といえば菊池寛の代表的戯曲に数えられながら商業劇団の手ではあまり上演されたことがない。これを大映監督の衣笠貞之助氏の手でテレビ向きに脚色し、キャストも大映スターで固める。普通、映画各社の看板スターは「六社協定」にしばられてテレビドラマには勝手に出演できない。ところがこんどの特別番組では例外のケースとして菅原、川口、野添、中村の４人がテレビドラマ初出演する。【この項、朝日新聞1960/02/23付より引用】」