知的障害者を住み込みで雇い入れている工場。工場主は篤志家で通っていたが、実際は「しつけ」という名目で障害者たちに暴行、性的嫌がらせが日常的に繰り返される職場だった。そんな工場に永遠（いしだ壱成）は入所することに。【以上、文・古崎康成】「知的障害者が住み込みで働く工場で、“しつけ”という名目で行われる暴行や性的嫌がらせ。工員たちにボランティアで音楽を教えていた教師が、それを告発しようと立ち上がる。知的障害を持つ永遠（いしだ壱成）は家族と離れ、障害者たちが住み込みで働く工場に行くことになった。同僚で同じハンディキャップを持つ廉（安藤政信）・鈴（松本恵）の兄妹や、妙子（雛形あきこ）らの楽しみは、音楽教師・もも（酒井法子）がボランティアで指導する音楽の授業。そこで楽隊を組み、「聖者の行進」を演奏することだった。【この項、読売新聞1998/01/09付より引用】」「「高校教師」「ひとつ屋根の下」などの脚本家・野島伸司が、知的障害者が働く工場を舞台に、その青春を描くドラマ。今夜は二回目。親元を離れ、工場に住み込みで働くようになった知的障害者の永遠（いしだ壱成）。近くの高校の音楽教師、葉川もも（酒井法子）の指導で工場仲間が励んでいる楽器演奏に彼も参加して、次第に周囲と溶け込むようになる。また、拾ったPHS（簡易型携帯電話）を通して、その持ち主で市長の娘のありす（広末涼子）とも心を通わせるようになった。ありすは、再婚した父と義母にことごとく反抗していた。両親とのいさかいに疲れ、保健室で大量の薬を飲んで、もうろうとする中、永遠に電話をかけ、高飛び込み台へ向かう。しつけという名目で繰り返される工場内での暴力、レイプ……。際どい事件が連続する。いかにも野島ドラマと言うべき挑戦的な作品だ。寂しさや虐待に耐えながら、明るく健気な永遠を演じるいしだの繊細な演技が光る。屈折した少女を演じる広末も健闘している。だが、障害者の描き方などに疑問も残る。受け止め方には賛否両論あるだろう。【この項、読売新聞1998/01/16付「試写室」より引用。署名：久】」家族から疎まれた知的障害者・永遠（とわ、いしだ壱成）は地方都市の工場で住み込みで働くことに。そこで働く仲間の楽しみは、教師（酒井法子）がボランティアで教える音楽だった。知的障害者の虐待シーンが波紋を呼んだ。最終回は、金曜22:00-23:09の拡大版。「2/20は長野冬季オリンピックフィギュアスケート女子シングルフリー、ノルディック複合「団体・クロスカントリー」中継のため休止。(7)は2/27（金）22:00-22:54に放送。【この項、文・練馬大根役者】」