好評のドラマスペシャルの一本。年末年始に向けて企画された正月パックのため、一平（高嶋政伸）たちホテル・プラトンのスタッフは大忙しで働いている。だが、そのお正月パックの予約者が一人現われない。徳大寺（石橋保）は予約を取り消そうとするが、圭子（有森也実）はなぜか反対する。「宿泊客の和服姿や、ホテルの中庭での羽根突きの場面が正月気分を盛り上げている。米国で撮影した圭子の研修の場面も華やいだ雰囲気を醸し出しているが、回想場面が多過ぎ、展開がやや冗漫になったのは残念だ。従業員が力を合わせて問題を解決する結末は相変わらずだが、皆おなじみの登場人物だけに安心して見られる。おとそ気分で、のんびり楽しむにはちょうど良いのかもしれない。【この項、読売新聞1995/01/05付「試写室」より引用。（署名・多）】」