現代の社会でのしあがろうとした貧しい青年が、手段をえらばない生き方のために引き起こした傷害事件。これを通して、希望のないある世代の青春像を描き出そうとするねらい。久保弁護士（南風洋子）の誕生祝いが、雨宮所長の私邸ではじまった。仕事で遅れてきた久保は、その日、傷害事件で不起訴になった大学生・沼田二郎の話をはじめた。地方地主の息子と名のる沼田は、同じ遊び仲間で会社社長の令嬢を、口論から果物ナイフで刺し、傷つけた。ところが不思議なことに事件は不起訴になったというのだ。【以上、毎日新聞1964/09/16付より引用】【役名（演技者）】弁護士・岸本昇（仲谷昇）、弁護士・井上圭子（河内桃子）、弁護士・久保宏子（南風洋子）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）、石原勇（小川治彦）、早川路子（金井克美）。