寄宿舎から帰った少年は、年上のいとこの娘に会うのを楽しみにしているが周囲の目が厳しい。乙羽信子は本作収録終了('93/07/14)の翌日入院し、27日手術。翌年にはガンで帰らぬ人となった。本作とドラマ「湯けむり仲居純情日記II」は乙羽信子の最後のテレビドラマにあたる。（放送は「湯けむり…」が後になる）。新藤兼人・著「愛妻記」（岩波現代文庫）では本作のことを「野菊の如く君なりき」と記載しているが誤りと思われる。